私の遺品。子供に残したい一冊の本

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特別の日じゃないプレゼント

私、自称 『プレゼントマニア』です。

私の言う『プレゼントマニア』とは….

gift boxes

どこかに行ったら、誰かを思い出しお土産にしましょーって、

渡す誰かの事を考える。

気に入った何かを見つけて、でもちょっとこれ自分には似合わないなっーて思ったとする。そしたら、それに相応しい誰かを想像して手に入れる。

誕生日や記念日はもちろんのこと、なんでもない日を特別にするのがとにかく大好き。

特別な場所

少し前夫に、誘われてある場所を訪れた。

私の夫には、物欲、所有欲求、などなどあまりなく、

『このままが幸せね。事足りる毎日が幸せ』の人なので、

誘われるって、とにかくそれこそ特別なことなのです。

わくわくした私が向かったのは?!

誘われた場所はここ☛KOKOTI CAFE

本屋さんとカフェが一緒になった素敵な空間。

トムの庭https://www.instagram.com/bookgallery_tomnoniwa/http://

特にここのお二人のオーナーさんが、最高に素敵

入り口を入って右側が本屋さん。

正面がカフェ。

お茶したら本屋さん見てみようね。

夫は、三女を連れてちょくちょくこのお店に来ているようだ。   子供は勝手が分かっていて、今日も本が手に入るのだろうと予測してわくわくしている。

京ちゃんも好きな本選んだらいいよ。

絵本を選ぼう

そのころ、アメリカで起こっていた人種差別の暴動。この悲しい出来事からスタートした、人々の怒りの表現について、世の中で起こっていることを子供と考えるきっかけが欲しくて、黒人さんの載っている本を手にした。

そして本屋のおじさんに、

今の悲しい差別の話とか、この本とかでちょっとでも子供は関心持ったりするのかな?!

おじさんは、優しくこう言いました。

おじさん

絵本は教育に使わないほうがいいね。もちろん、お母さんがその本が好きならそれでいいんだよ。でもね、出来れば、その子自身が惹かれる本、その子の手で選ばせてあげたいね...。

私は、夢であるべき絵本を自分本位に選び、そして与えようとしていた自分のエゴに気がつき、ちょっぴり恥ずかしくなった。

そしてもう一度本棚をぐるりと見まわした。

『み~つけた』

まるでその本が私を呼んでいるようだった。

惹かれたのは、きっとタイトル。

『はじまりの日』

わくわくしか感じる事が出来ない、素敵な言葉。

そして、次に絵。

ベルボトムにギター(ベルボトムを履いているかは分からないが、私の妄想癖は裾が広がるのが見えていた)

やっと、その本を手に取った私は、ぺらぺらとページをめくった。

おじさんは優しくこういった。

おじさん

少しこの本のお話をしようか?

ぜひお願いします。

おじさん

この本はね、ボブ・デュランの『FOEVERYONNG』という歌がベースになっているんだけどね。それだけじゃなくて、ページを開いていくとね、ページ毎の挿絵の中に時代的背景や文化的背景、ディランに影響を与えた人々が登場人物、ポスターやレコードなんかに描かれているんだよ。

探してみてごらんなさい。

そして、この最後のページね。

おじさん

レコードの時代分かるかな?

レコードにはどれも、ライナーノーツがついていたんだよね。そのレコードの1曲1曲を解説してくれている、それと同じように、この本は1ページごとの絵にまつわるエピソードの解説があるんだよ。

おじさん

長いこと楽しめる絵本だからね。

なんて素敵な本に出合ってしまったんだろう。

silhouette of child sitting behind tree during sunset

ギターをもらった少年は、やがて大人になった時、未来の子供(女の子)にプレゼントする。

selective focus photography of acoustic guitar

私は、自分のために選んだこの絵本がとても好きになった。

特別な誰かに

読み終えた時に浮かんできた次女の顔。

うまく言葉を伝えられない時

『この曲聴いてみて』と言う彼女。

この本に相応しい誰かが見つかった。

私は、この手紙をつけて次女の部屋をノックした。

追伸:初めて家族で参加した野外フェスティバル

 FUJI ROCK FESTIVAL

私たちが初めて参加したあの野外フェスティバル

あの曇り空の中、大きな舞台で歌っていたのは

『ボブ・デュラン』

BOB DYLAN & HIS BAND

だったって知ってる?

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この記事を書いた人

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加藤 京子

愛知県 稲沢市の葬儀社で生まれ3代目としてお葬儀の仕事に従事して25年になります。私が最も心がけているのは『皆様の生きるを応援すること』です。良いお葬儀とは何か?皆さまに寄り添いお手伝いしています。