大切な人とのお別れに直面しながらお葬儀の段取りを取り仕切っていくのはとても大変なことだと想像します。
生き方の選択のように死に方の選択は自由ではない
この世から去るという事に関しては、自分自身を含めて誰にでもいつの日か訪れる事となるのですが、その日を迎えるまでの日々に関しては本当に様々です。
病気や、介護の生活など、家族側に最後までの日を少しずつ受け入れる準備期間がある場合と突然の別れ、不慮の事故など全く思ってもみなかった時の死の訪れ。
それまでの行き方は選択できても、最期の瞬間の逝き方を選ぶことはなかなか難しい事でもあります。
※そんな中でも出来ることは、延命治療をどうするか?緩和ケア病院との連携を取るなどのことは可能ですし、もしもの場合のご自身の意思は信頼できる誰かにお伝えしておくことをお勧めします。
お葬儀の日程を決めるのは誰?
お葬儀の日程は誰が決めるのか?
一番最初に希望を伝えるべきはもちろん喪家であります。そして次に宗教者にお願いする式であれば、式典を司るお寺様、神主様との日程調整が必要となります。
もう一つは、火葬場の空き時間も重要になります。
この三つが上手に融合されると希望の日程となります。
お葬儀までの時間を大切にする
友引等に日にちが重なり日にちを伸ばすことになるケース。
(この辺りは、友引は火葬場の予約は取れません)
お葬儀までの日にちを一日余分に取ることで、式典という儀式的なお別れに向かうまでの時間をゆっくり過ごすことが出来ると思います。
実際に、一日多くの日にちを過ごしお葬儀式を迎えた多くのご家族が、
『慌てることなくゆっくりとお別れができた』
『決め事に左右されず、本当の意味のお別れができた』
などのお言葉を頂いています。
亡くなってから体の旅立ちまでの全てをお別れの時間と考えたいのです。
亡くなって、体がある状態。その状態でのお別れの時。式典やセレモニーがあるわけではないのですが、親戚・縁者など集まった方々がその方にまつわるエピソードや、昔ばなしをする時間。こういった時間をすべて含めてお別れだと提案したいのです。
コロナの時期を過ごす私たちは、お葬式のあり方も見つめなおすこととなりました。
三密を避けるため、誰にお葬儀にお参りしていただくのか?を真剣に考える方も増えたことでしょう。
今までのご葬儀のあり方を踏まえながらこれからのお別れの形を皆さんと一緒に考える私たちでありたいと思っています。