お葬式に関しては、その段取り、やり方に対する質問と同じぐらいの頻度でこんなお問い合わせがあります。
いったいいくらかかるの?『お葬式』
人生の中で実際に経験するお葬式の数は多くないから、普段の知識として持っている方も多くないかもしれない、そのため、いざという時に気になる点は、費用について、ということが多くなる。。
お問い合わせは主に二つの方面からとなります。
まず一つは、ご自身のお葬式を考えた時です。
子供にはなるべく迷惑をかけたくない、負担となるようなことをしたくない、そんな親心からくるもの。お葬式をあげるにはどれくらいのお金を残しておけばいいの?というのが実際の声となります。
もう一つは、親や家族のもしもを考えた時のことです。
お医者さんから余命宣告を受けました。考えたくはないけれど突然で慌てないためには段取りのこと、そして費用面の準備をしておきたい。
この二つが多いと思われます。
答えは一つではありません。
その不安についての回答は葬儀の費用がどうなっているか?その内訳を知ることによって予測が立てられます。
お葬儀の費用においては必ず必要になるもの。
お棺、ドライアイス、霊柩車の運送料などなど、儀式をする、しない以前に必要となるものがある。
これらに関しての費用があります。
様々な葬儀社の費用をみてみるとそのほとんどは10万円から20万円ぐらいとなっているようです。
儀式をしますか?しませんか?
次に考えなくてはならないのは、お葬式という儀式セレモニーの形どうするかということです。
具体的には、宗教者の方を呼んでのお式を希望しているか?ということです。
宗教者の司るお葬式はこれまでの当たり前でした。が、昨今様々な価値観が生まれてくる中で、無宗教での葬儀を求める方も若干数あるため、そういったスタイルを求める方のためにも情報を記載しておきたいと思いました。
もし、宗教者によって司られる式典を希望であると当然ですが、宗教者に対するお布施(お礼と考えると分かりやすいです)が必要となります。
この費用に関しては、相場はいくらですとはここではお伝えできませんが、もし檀家となっているのであれば
『おいくらおつつみさせていただければいいでしょうか?』と聞いていただくことは失礼ではありません。
また、お寺とのご縁がないということであると、ご紹介をして行うことも可能です。その時に大切なポイントは、その後、宗教者とのお付き合いをどうしていくか?も事前に決めておく必要があるでしょう。
祭壇に対する費用
そして、お棺の前に飾られる祭壇というものについて考えてみます。これに関してどうするか?これもそれぞれの価値観によって大きく変わることでしょう。
華やかにしたい、豪華にしたい、という思いがあればその思いとともにたくさんのお花などを利用することもできます。
または、華美なことは好きではないというのであれば、最低限の飾りつけをする。という選択もあります。
これに関しては、正解・不正解があるわけではなくそれぞれの想いによって考えていくものです。形や内容(花)、大小など選択肢は様々です。
いずれにしても、それぞれの想いに、予算というそれぞれの事情も考慮して決めるものだと思います。
おもてなし費用
後、かかってくる費用としては、親戚・縁者に対するおもてなしにかかる費用です。
弔問・会葬のお礼品、
出立ち(お葬式前の食事)初七日後の精進のお料理、
これはすべて、参加をされる方の人数との掛け算になります。
多くの人を招けば増え、少ない人であれば当然費用は抑えられます。
香典というプラスの収入
香典を断ってしまうというケースも増えていますが、香典は大きな収入源となります。
そもそも香典は、いままでお葬式の時に自身がお悔やみと気持ちとともにお供えしてきたお金が帰ってきているだけのものなので、ありがたく受け取りお葬儀の費用の助けとして考えるのが良いと私は思います。古来からある共助の精神なんだと。。
具体的な費用の出し方
上記のような仕組みで構成される葬儀の費用です。
もっと詳しく知るためには、気になる葬儀社さんに電話をしてみることをお勧めします。
そこで、このような仕組みを知りながら自分の意見を伝えてみる。そうすることで具体的な費用が算出されます。
出来れば、2つ以上の葬儀屋さんに電話してみるのがいいですね。そうすることで、それぞれの金額的な特徴と対応力というおもてなしの特徴を同時に知ることができると思います。
避けるべき葬儀社
こういった問い合わせに応じてくれない葬儀社はまずもって、依頼先のリストから外してしまいましょう。
思いを伝えること、わからない事や疑問をたずねることは、大切なことであり、葬儀社としてもありがたいことなのであります。
いかがでしょうか?このような情報が皆さまがたのお役になれると嬉しいです。