梅雨明け
8月に入りましたね。昨日は、雨が突然激しく降ってきて、びっくりのお天気でしたが、今日は梅雨明けと言えるような強い日差しとなりました。
朝一番に施餓鬼法要に行ってきました。
子供に施餓鬼(せがき)って何?と聞かれわかりやすく説明しなくちゃと思った母でした。
お盆とは?
まずはお盆の説明から
お盆は、年に一度ご先祖様の霊が、家に帰ってきて家族と一緒に楽しいひと時を過ごした後、帰っていくという1年の中でもとても大切な行事なんだよ。
この行事は、おじいちゃんの前のその前のおじいちゃんの時代からずっと続いてきたことだからね、みんなも大切に未来につないでね。
施餓鬼(せがき)の由来について
『求苦焔口餓鬼陀羅尼経(ぐくえんくがきだらにきょう)』というお経に、次の様に説かれています。
ある日、釈尊の十大弟子の一人である阿難尊者が修行をしていると、焔口餓鬼(えんくがき)という口から火を吐く鬼があらわれました。
お前は3日以内に死にぬことになる。そして餓鬼道に堕ちるであろう
驚いた阿難尊者は
釈尊様、どうしたらそこから逃げることができるのですか?
と聞きました。
多くの餓鬼に飲食(おんじき)を施すこと、さらに三宝(さんぽう)に供養することで、その苦より離れ、天上界に生まれることができるであろう。
と説かれたそうです。
無量の飲食供養である、
「加持飲食陀羅尼(かじおんじきだらに)」
を教わり、その供養をすることで阿難尊者、自らも餓鬼道に堕ちることなく、さらには多くの餓鬼も苦から救われたというお話しです。
餓鬼は、常に欲深く、自己中心的である。他人を省みる事なく、餓えた状態で欲求不満となっている。
それを救うために飲食や浄水を施すということですが、これは餓鬼(亡き人)だけではないかもしれません。
施餓鬼法要は、実は奥深い
現実世界に生きている私たちも気を付けなければ、自分の欲求だけを追い求めるが故、他人を傷つけることも平気になり、心は餓鬼になってしまっているのかもしれません。
施餓鬼は、生きている私たちの心に潜むそういった執着心に気づく機会となるのです。
したがって決してあの世にいる餓鬼亡者を救うことだけではなく、自らの内にある我執を取る事にもつながるのではないでしょうか?
自分が扱われたいように、他者も扱う。そうすることでお互いが喜びを分かち合い、仏様の慈悲心に触れる機会を頂くのです。
金華山禅源寺の紹介
私たちの檀那寺
ソーシャルディスタンスを保つよう、本堂の広々したスペースを確保しながら、外でも焼香用テントが準備されています。一日に3回、事前の時間予約での安全で安心な対応に感謝いたします。
和尚様のお声に負けないくらい、セミの鳴き声が加わっている中、私と娘も負けないように一生懸命般若心経を唱えました。