旅立ちに化粧をほどこして 死に化粧で再びお嫁入

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 皆さままだまだ記憶に新しい、

(もっくんと言って分かる人は時代が私世代ですね)本木雅弘さんが主演された『おくりびと』が流行ったことで死に化粧を施す人=納棺師さんの存在が一躍有名になりました。

おくりびと映画

納棺の儀式とは?

故人様を遺体の修復や清拭し、死装束(しにしょうぞく)一般的には白い着物に着替えをし、故人の最後の旅路が滞りなく行われるように準備をし、その後お棺の中に納めさせていただく儀式です。

私たちが、この儀式の中で最も気を付けているのは、

『メイクアップアーティストにならないこと』

お化粧を施す際に、故人様が生前中のイメージとあまりにもかけ離れてしまった状態にならないこと。

出来れば、お元気であった皆さんとの思い出の印象に少しでも近づけていきたい。そう意識しているのです。

少し前のこと。

80代のおばあ様の納棺の儀式でのこと。

お着替えをすませ、メイクを施す際、お孫さんがメイクをお手伝いしたいとおっしゃいました。

お孫さんは、自分のメイク道具をもってきて、大好きなおばあちゃんに話しかけながらメイクを仕上げていく。

『私のチークよく似合っているね』

『眉の形整えちゃおうかな?』

『口紅の色、ちょっと赤すぎるかな?』

red lipstick

普段よりはちょっぴりたくさんの色をお顔にのせ、美しく仕上がった姿を見たおじい様は、

『ばあさん、わしのとこにお嫁に来た時みたいにきれいだな、みんなありがとうな。』

groom beside bride holding bouquet flowers

少しだけ涙声のおじい様の言葉は、お孫さんたちの心に染みわたったことでしょう。

私たちが目指すのは、『ありがとう納棺』

もっくんみたいに、素敵に振る舞うことはできないけれど、ご家族の皆様の想いに寄り添い、お手伝いをいただきながら一緒に旅立ちの準備を整えていく。

そんなひと時を目指していきたい。

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この記事を書いた人

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加藤 京子

愛知県 稲沢市の葬儀社で生まれ3代目としてお葬儀の仕事に従事して25年になります。私が最も心がけているのは『皆様の生きるを応援すること』です。良いお葬儀とは何か?皆さまに寄り添いお手伝いしています。