秋のお彼岸 おはぎを食べて邪気払いをする

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先日、おはぎを頂きました。

お墓の相談のために訪れた先でのお話です。

歴史を知る人は品格と気品を備える

由緒正しく受け継がれた長年の伝統を感じるお宅のたたずまい。そしてそこに生きているご夫婦もその場に相応しい人。

奥様とはある会でご一緒させていただいてからのご縁であります。お墓についてのご相談を頂いた時、こういった大切なお話を私に持ち掛けて下さったことに嬉しさを感じました。

もちろん、私に解決できるかどうか分からない話なのですが、何かあった時に思い出していただけることは、信頼をベースとしたものでなくてはありえない事ですからね。

気の利いた手土産

無事に打ち合わせを終え、お宅を後にする時にお土産を頂きました。

その日が丁度秋のお彼岸の入りだったことなど私はすっかり忘れていました。

わざわざお忙しい中本当にありがとうございました。おはぎです。丁度お彼岸の時期ですからね。

そういって、私たちにお土産までご準備してくださっていました。

そのお気遣いには本当に頭の下がる思いです。そして、私もこういった心遣いの出来る人になりたいなと素直に思いました。

お土産のおはぎは仏様にお供えしました

彼岸の入りを知った私はせっかくなので実家に寄り仏壇にお供えすることにしました。 

美味しそうなおはぎでしたので、般若心経をあげてそのままおさがりとしていただくこととしました。

仏様、ご先祖様がお腹が空いたという事はないのですが、おはぎを頂いたことで改めて仏様に敬意をお伝えすることができ、ご先祖様に感謝をすることが出来ました。

いつも仏壇の前に座ると、感謝と共に明日からの日々を新たに生きる、生かさせていただく事を同時に意識します。仏壇にお参りして嫌な気持ちになる人はいないでしょうから、本当に小さなきっかけでとても良い気持ちになれました。

春『ぼたもち』、秋『おはぎ』

皆さんはご存じでしたか?

春と秋では呼び名が変わるということを!これは、季節のお花がその呼び名の由来だからだそうです。漢字で書くとイメージがしやすいですよね。

『ぼたもち』☛『牡丹餅』

pink petaled flower

『おはぎ』☛『御萩』

粒あんのつぶつぶの小まめとお花の密集がその見立てらしいですよ。

※明治以降の所説の1つのようです。

なぜ『ぼたもち』をお供えすののか?

古くから、小豆の赤い色は魔除けの効果があると信じられていたそうです。それで、ご先祖様にも邪気を払う食べ物としてお供えされてきたようです。

次に、『もち米』と『あんこ』この二つを合わせて作ることから、ご先祖様と命をつながれた私たちの心を合わせるという意味もあるそうです。

今ではお砂糖は簡単に手に入りますが昔は高級品でした。ですから、ご先祖を敬う特別な食べ物として存在してきました。

日本には季節ごとに様々な行事、お祭りがありそこには相応しい食べ物やしきたりがありました。

様々な事が簡素化されていく現代社会ですが、先祖の存在があることが今の私たちにとってどれほど意味のあることか、

物事の背景に関しては次の世代に伝え続けていきたいと思う私であります。

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この記事を書いた人

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加藤 京子

愛知県 稲沢市の葬儀社で生まれ3代目としてお葬儀の仕事に従事して25年になります。私が最も心がけているのは『皆様の生きるを応援すること』です。良いお葬儀とは何か?皆さまに寄り添いお手伝いしています。