父との確執

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父親との関係が変わってしまった

父に対する抵抗感。幼い時は、色々なところに私たちを連れて行ってくれて楽しい時間を過ごす時、その思い出の中には父がいた。

それが、いつのころからは分からないが、自分の意見は言いたいが、決して相手の話など聞こうとしない姿勢、自分が正しいと信じていて、それが自分の尺度によるものだということなど考えることもなく一方的に捲くし立てる姿にうんざりするようになった。

口論は些細な事からスタートする

今日も些細な事から口論はスタートした。実家に夕飯の支度があるとお誘いがあったので顔を出した時の事。

父親から仕事の事など話がスタートすると構えてしまう私がいる。きっと、今日も何かしら私の至らなさを指摘するんだろうな、

案の定、いつものようにお互いの意見はぶつかり合った。

仲裁は母の仕事

これもいつもと同じパターン。

『あなたたち大概にしなさいよ。二人が同じことを言っているんだから』

ふと我に返って自分の昨日を思い出した。昨日は、自宅で夫と口論していた私。今の父親のようなやり方を夫にして、夫はうんざりした顔で私を見ていた。

そして、そこにたまたま居合わせた母親が困った顔?あきれ果てた顔で私を見ていた。

問題は間違いなく私の中にある

父親との確執だと思っていた問題の本質は自分の中にあるものだと深く自覚した。

父の悪しきパターンは自分の中にあるそれと全くと言ってよいほど同じなのである。

私は、聞いてもらいたいのだ。

私は、認めてもらいたいのだ。

目の前の相手に感じる感情は無意識の自分であり、相手は自分の鏡であること。

もっと良い関係に変えていきたい

私は間違いなく父の娘であり、よく似ていると言ってみた。

そして、お互いに不愉快になるこの関係は止めたいのだと言ってみた。

父は、80を過ぎた自分が生きてきたこれまでの経験を私に伝えたいのだと言った。

そして、『今日は初めて良い話が出来た』と言った。

父に変わって欲しいと願うのはもうやめる

突然、穏やかになった父の言葉を聞いて心から反省した。

父の問題を論い、嫌な気分にさせることなど望んでいない。

父との関係を見直すことで、夫との関係、そしてその他の関係がもう少しうまくやれるのではないかとそんな気持ちになった。

上手くいくかは分からない。が、父との時間は永遠ではない。できれば、父にとっても私にとっても良い時がより多くなるようにしなくては、きっと後悔するだろうと今日は感じた。

親が旅立つ時に後悔しないこと。それはそれまでの時間の在り方を見直さなくては叶わないことだと知った。

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加藤 京子

愛知県 稲沢市の葬儀社で生まれ3代目としてお葬儀の仕事に従事して25年になります。私が最も心がけているのは『皆様の生きるを応援すること』です。良いお葬儀とは何か?皆さまに寄り添いお手伝いしています。