私たちは、死と身近に感じながら様々な人々のお別れのお手伝いをさせていただいています。
「いつになったらこの哀しみから抜けれれるのですか?」
そうおっしゃる方がいます。
これには正しい答えはなく、それぞれが違った解決方法で向き合っていくのだと思います。
もしくは、愛が深ければ深いほどその悲しみが消える事はなくその想いと共に生きていく事になるのかもしれません。
大切な人とのお別れと向き合う時、
「もっと尽くしてあげたかった」
「病院に駆け付けた時にはもうすでに遅かった」
など「後悔の念」ばかりに執着してしまわれる方もいます。
そこで私がお伝えしているのは、
「あなたの大切な人は、あなたがこの先も悲しみを抱えその渦の中にいることを望んでいるのでしょうか?
それよりも、この生きている世界であなたらしく生きている姿、あなたが幸せであることを望んでいるのではないでしょうか?」
と。。。。
そうすることが供養となると思うのです。
それでも、亡き人の事を思う日は折に触れてあるでしょう。
その時は、少しだけ手をとめて思い出のひと時に思いを馳せてみる。
そうした日々を丁寧に過ごしているうちに心の哀しみを受け入れていく、折り合いをつけられる自分に出会えるのでしょう。
時間薬という自然の力を信じながら寂しくなった時は、
やがて、私もあなたも同じ世界に旅立っていくのだと思ってみてください。
私たちは、大きな宇宙の一つでしかないのですよね。