このようなご質問を承ることがあります。
長く施設にいた母の遺品整理をしようと思っています。僕や兄弟は現在遠方に住んでおり、無人になった家は引き払おうかと思うのですが、処分に困るものがたくさん出てきました。どうすればいいでしょう?
まずはお母さまのこと、お悔やみ申し上げます。
空き家問題に発展する可能性もあります
以前は多くの方がお母さまやお父さまと同居をされ、代々お家を継いでゆかれることもありましたが、現代のライフスタイルではそういったことも少なくなりつつありました。
それぞれが独立し、仕事も必ずしも実家の近くで就職するということもなくなり、県もまたいで新しい家での生活をスタートするケースも増えてまいりました。いったん新しい場所で生活が始まると、お子様の誕生、成長を重ねるうちにそこが新たな生活県内となるのは必然的に起こる事と想定されます。
そこで、実家戻ることが困難となりかつての実家を利用するのが不可能となる、いわゆる空き家問題などに発展するケースもあります。
思い出の処分
その実家をどうしようか?とう問題の中で皆さんがお困りの内容は主に二つに分けられると思います。
一つ目は、物に宿った思い入れ『思い出』との決別
実家に戻り自らが育った家を眺めてみると、ご両親が大切にしていた様々なものを目のあたりにすることでしょう。
あなたが育ってきた成長の記録
〇お写真
〇賞状や作品
〇旅路での思い出の品 などなど、、、
ご両親の思い出が詰まったもの
〇お洋服
〇お気に入りの小物 などなど、、、、
今では金銭的な価値はないのですが、捨てるには心苦しい物たち。。。。
そういったお品物に関しては、かとうでもお引き取りが可能な場合があります。かとうでは、定期的に人形供養などのイベントを行なっており、その際皆さまからお預かりしたお人形をお寺さまにお経を上げていただいてご供養いただいています。故人様との思い出が色濃く残る品々を捨てることはお心が痛まれる方も多いでしょう。そういった皆さまの一助になることができればと思います。
物質的(金銭的価値がある)なもの
まずは、残されいる遺言を確認してみてください。
遺言は誰もが残しているわけではありませんが、相続があるご遺族であれば、公証役場に問い合わせれば、公正証書遺言の有無を調べることができます。
遺言がなかった場合には遺産分割を行う
もし遺言がなかった場合は、相続人全員で遺産分割の協議を行います。 その際にご自宅に関してもどうしていくか?を含め両親が残された資産についてどう分配するか?を決めて行きます。
この決め事に関しては、亡くなってから行うというよりあらかじめ皆で方向性を話し合っておくことが出来るならそれをお勧めしています。
実家を処分するのは勇気としっかりとした手順が必要となります
実家の処分は正直面倒なので、ついつい先延ばしにしてしまいがちです。
両親が施設に入ってしまい判断が出来なくなってしまった場合などは後の手続きが大変になります。
また、相続手続きを行わずにさらに相続が起こってしまった場合(数次相続)にどんどん相続人が増えてしまい、手続きが煩雑になります。
そのため、実家に誰も住まなくなった際にはどうしていくのかをあらかじめ検討しておくことが大切です。
実家のをどうおしていくのか?は早めに計画をすることで、起こる必要のない揉め事や余分な手続きや気苦労を避けられると思います。
相続に関する詳しい手続きに関しては、安心して任せる事の出来るプロをご紹介させていただくことも可能です。どんな些細なことも気軽にご相談いただければ幸いです。