お葬式での思い出のコーナー

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お盆の間、断捨離をしていたらふるーい写真が出てきた。袋に入って隠れていたのか?もしくはひっそりと隅に追いやられていた?かのようにしてあった写真。

昔のことなので、なぜそんな場所に置いたのか見当もつかない。今から15年ほど前の写真。子供と私とかつて縁があった人と、、、、、。

tree swing on hill during daytime

その縁は今は無くなってしまっているのだが、そこにいるのは笑顔の私たちがいた。

お葬儀の際、思い出のコーナーを創り、懐かしい写真や愛用品を飾ることで大切な方を偲ぶ時間とすることがある。

several portraits on top of white textile

多くの人が、たくさんのアルバムや、今では携帯の中にある写真のデータを見返しながら思い出話に花を咲かせる。

写真が後々になって話のネタになるのはなぜかというと、人が写真を撮ろうと思う時は、決まって特別なシチュエーションであったり、節目であったり、楽しきイベント、出来事が起こっている時であることが多いからだろう。

この特別な瞬間を残したい、そんな気持ちで時を切り取るようにおさめられた写真たち。

何かのタイミングでその時に戻れば、記憶は良い思い出とともに美しく蘇ることだろう。

いくつかの写真の中から選ばれ、思い出コーナーに飾られた写真は、残された人々が故人との人生の縁を再び結び直す時間となる。

お葬式においては、たった一枚の写真でも、たくさんのストーリーが隠れていて、その物語をどう作り上げるのかは残された人々のそれぞれの心で行っていくものだろう。

私の見つけた古い写真、娘たちはどんな物語として描いていくのだろうか? 

私はある年齢から、写真を撮られることが楽しくなくなってきた。年齢を重ねた私は、昔ほど写真の中で輝くことはなく、衰えた様子ばかりが目につくからだ。

今回、断捨離とともに古い写真に出会えたことで、積極的に写真の中の登場人物になろうと少し気持ちが変化した。

person holding string lights on opened book

少し時が経って、不意に目にするかもしれない写真を楽しみにできる自分がいるとわかったこと、そして自分が旅立った後、娘たちにたくさんの物語を語って欲しいから、、、

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この記事を書いた人

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加藤 京子

愛知県 稲沢市の葬儀社で生まれ3代目としてお葬儀の仕事に従事して25年になります。私が最も心がけているのは『皆様の生きるを応援すること』です。良いお葬儀とは何か?皆さまに寄り添いお手伝いしています。