日曜日、子供と一緒にドラえもんを見ました。
このストーリーそのものは2004年に公開された
「STAND BY ME ドラえもん)の続編だった。もともと漫画「ドラえもん」のストーリーをベースにアレンジされているので昔からドラえもんに馴染みのある私たち世代(50代前半)にとっては話に新しさを感じるよりも、場面ごと、シーンごとの人物像に共感することが多かった。
「タイムマシーン」
「どこでもドア」
この二つがあったら時空を超えて会いたい人に会える。
のび太は、昔おばあちゃんにもらったぬいぐるみを手にしたことで、おばあちゃんとの記憶が鮮明に蘇る。
大好きだったおばあちゃんにもう一度会いたい、そんな想いでタイムマシーンに乗る。
そして、時空を超え再び会ったおばあちゃんとの約束を守るためにのび太は今の自分と大人になった自分と大冒険する。
お葬式の場面において、
「今ここに亡くなったおばあちゃんがいるような気がする」とそんな風におっしゃる方は決して少なくない。
私はこの映画を観ていて、ひょっとして人はタイムマシーンなんて乗らなくても、想いを強く持つことで時空を超えて会いたい人に会いに行けるのではないかと思ったりした。
あるきっかけ(のび太であればそれがおばあちゃんからもらったクマのぬいぐるみを手にしたこと)でおばあちゃんとの記憶を思い返していく。
実際に想い出す記憶は主に良い記憶が中心だった。それでタイムマシーンに乗って昔に戻ってみたら、
おばあちゃんに対してわがままなのび太
おばあちゃんに対して意地悪なのび太
そんな現実的な場面もあった。
人の力は素晴らしく、思い出を美しく上書きすることができ、嫌な思い出を消し去り、良い思い出を中心に記憶に残すことさえできる。
あなたは誰に会ってみたいですか?
時空を超えて会うその人との思い出はどんなものですか?
ひょっとしたら、いつか世の中がドラえもんの世界のように、ポケットから出す道具が開発されていて、未来の誰かがタイムマシンに乗ってその人をあなたの近くに連れてきてくれるかもしれないですよ。