マレーシアから、お花が届いた。
それは全く、予測していなかったサプライズプレゼント。
送り主は、寮の責任者であるいわゆる寮母のご夫婦からだった。
粋な計らいに私たち家族は感動した。
私には娘が3人いる。そのうちの2人の娘は、マレーシアのボーディングスクールに通っている。
ボーディングスクールとは
イメージとしては、ハリーポッターの舞台となっているような生活と学びが一緒になっている家のこと。
実は、多くの世界的なリーダーは、幼少期からボーディングスクールで過ごしていることが多いようだ。
日本の文化として、親元から離して生活をさせる事は文化に合わないのか、
あまり認知がされていないように思う。
ボーディングスクールで得られること
毎日が英語の生活、当たり前だか、、
国際的な生徒の共通言語は英語である。
友達とのコミニケーションに始まって、必要なことを行うためには英語で主張しなければ始まらない。
どんなレベルの英語だろうが使っていくしかない、ということで、
当然英語力は加速的に向上するだろう。
苦労を共にする友達、困ったときに寄り添い、相談する友達、
そんな経験を経て、きっと一生の友達に出会うこと間違いなし。
ボーディングスクールでの困りごと
アクティビティ、週末の過ごし方など、寮全体で行われるため団体行動が苦手な子にはちょっと苦しいかも、(特に幼少期は団体行動必須、大きくなるに従って、段階的に制限もなくなり自由な行動も手に入ることとなる。(自主勉強時間、携帯電話利用可能時間、PC利用可能時間等は決められたルールに従い生活をする、親としては安心でもある)
帰国することや、こちらから会いに行くことなど、簡単にはできない。
そしてもちろん、寮費はプラスされることになる。これを経済的なデメリットと言うかどうかは受け取り方次第(いずれにしても食費や家賃は必要だから)。
子供の緊急時、体の不調、医者の対応は寮母さんに任せるしかない。(もちろん全面的なサポート体制がある)
ボーディングスクールまとめ
ボーディングスクールに子供たちを送った後、多くの人たちから
『寂しくないの?』
『小さいのによく行かせたね。』などの言葉を数多くもらった。
離れていることが、確かに親子のコミニケーションの壁になる事もあるのかもしれない。
それでも私は、子供の成長を刺激し、心を強化していくのは、
友人関係、
人間関係など家とは外部の部分がその大半だと考えている。
そして今感じる最高に良かった点は、
子供と距離をとったことで、不思議と心はそれまで以上に近くなったし、親子を超え、個人としての意見交換が可能になった。
更には?
以前は当たり前だった全てが、今では当たり前ではない、と気づけたことで感謝の言葉『ありがとう』が日常になった。
私たち家族の間には質問の行き来が多い。
心の声!?をそのままに放置せず、相手に質問をぶつける。
家族でのルールを決めるのも全員で合意を取る形となっている。基本夕飯の時に揃って言葉を遣い話し合う、決めかねた時はジャンケンもあり。
夏休みやスプリングブレイク、様々な休日の旅、我が子の成長を感じ合える時間を大切にする。(マレーシアは、様々な宗教や文化が入り混じっている国なので、世界で一番休日の多い国である)
教育に正解は無い。
しかし、私が子供に残せることは教育という可能性を与え続けていくことだと信じている。
結果はあくまでも結果の話。先の事は誰にも分らない。
結果を気にして動けなくなるより、選択した目の前にあることを、自分なりに納得しながら確認しながら丁寧に生きていくことが大切だと感じている。